眼科診療
ペットの眼科とは
ペットの眼の病気には、緑内障などをはじめとして、意外にもすぐに治療が必要な病気が多いものです。
そして、それに最初に気がつくのは、飼い主様自身であることがほとんどです。
ちょっと様子をみよう、、、で失明してしまうこともあります。
もし、愛犬・愛猫の眼に違和感を感じているなら、すぐに病院に連れてきてください。
危険な症状
こんな時は眼科の診察を検討してください。
- 白目(結膜)が充血してきた。
- 眼やにの量が急に増えた。
- 眼の表面が濁ってきた。(黒く、白く)
- 物にぶつかるようになった。見えていないかも。
- 涙やけがひどい。
- 眼の表面の光沢感がない。乾燥している。
- 急に眼がしょぼしょぼしている。
本当にその病気様子見で大丈夫?
一部の動物病院では残念ながらしっかりとした眼科の診断・治療は出来ていないのが獣医業界の悲しい現状です。
手術が出来ないから、病気がよくわからないから、と本来必要な積極的な治療が先延ばしにされ、後遺症や失明してしまうペットを多く見てきました。
眼科では飼い主様が眼の異常に気がついたときは病気の初期であることがほとんどです。
積極的な治療(手術など)は不安が付きまといますが、しっかり診断をして正しい治療を選択しましょう。
また、白内障が気になっている飼い主様。現在では白内障手術は以前より簡単に、安全に行うことが出来ます。一度ご相談ください。
質問集
眼の手術だけお願いできますか?
もちろんお引き受けします。
ただし、先に診察をさせていただいて眼の状況を把握した上で、手術方法は再検討・判断します。手術には全身麻酔が必要ですので、年齢・全身状態に合わせて、麻酔前検査もさせていただきます。
また、眼科治療の中で最も重要なのは手術後の治療です。完治するまでは何度か通院していただくことをご承知ください。 紹介制ではありませんので、必ずしもホームドクターの紹介は必要ありませんが、ご紹介いただき、ホームドクターとの連携をとれると、より迅速な対応が出来ると思います。
お気軽にご相談ください。
白内障手術がしたいのですが。
犬は目が見えなくても生活できるんでしょ?
人も目が見えなくても生活は出来ますが、生活の質が大きく低下するのは説明しなくてもお分かりかと思います。
犬も同じです。鼻が利くのと、目が見えることとはまったくの無関係です。眼が見えなければ臆病になり、物にぶつかってしまったり、じゃれて遊んだりしなくなってしまいます。
ただ、老犬で一日寝てばかりの犬と若くて跳ねまわっている犬とで視覚の重要性は異なりますので、一番大切なのは飼い主様がどこまでしてあげたいかということだと思います。
眼科診療の料金は?
当院では眼科診療を積極的に受けていただくため、値段設定は以下のように設定しています。
眼科は経過を見ながら治療をさせていただくことが多いため、再診・検査がどうしても増えてしまいます。そのため、飼い主様の足が遠のかないように専門病院の中では比較的リーズナブルな設定にしてあります。
例:
眼科診療初診:¥3,300〜
(新しい目の病気)
眼科診療再診:¥1,320〜
(前回と同じ目の病気)
涙液量測定・傷の染色:¥1,650〜
眼圧検査:¥2,200〜
眼超音波検査:¥4,400〜
ご不明な点はスタッフにご確認ください。
白内障手術の料金は?
白内障手術は手術当日から退院までで、通常片眼で45万円、両眼で65-70万円程度とお伝えしています。体の大きな子や炎症が強いなど他の治療が追加される場合には入院費や点滴の費用が追加になります。また、目の状態などによって手術中に使用する器具が増えた場合には追加料金が発生する場合があります。眼内レンズを入れない、あるいは入れられない状態であった場合には眼内レンズの料金分が下がります。
手術前の検査や術後の検診はまた別途費用が必要となります。術前検査が3-4万円程度、術後検査が1万円程度となります。術後の検査の頻度は手術後の炎症や合併症の有無などによって異なります。特に問題のない場合で、術後2週後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の検診をさせていただきます。
どんな手術に対応していますか?
角膜潰瘍の手術(角膜縫合、結膜フラップ、角結膜転移術)
眼瞼の手術(眼瞼腫瘤切除、内眼角形成術、眼瞼形成術)
水晶体の手術(白内障手術、水晶体摘出術)
緑内障の手術(バルブインプラント術)
眼球の手術(眼球摘出術、義眼手術)
etc.
に対応しております。
網膜剥離の手術、緑内障レーザー毛様体凝固術は現在のところ未対応となります。
〒183-0052 東京都府中市新町1-52-1-A
くじら動物病院へのアクセス